私も穏やかに逝きたい。

看護師

私の働く血液内科には、主に白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫の患者さんが入院しています。
看護師になってから、産休に入るまでの4年と少し。
ここで、たくさんの方と過ごし、時にはお看取りもさせてもらいました。

私もあんなふうに最期をむかえたいなぁ」と思ったこと、結構あります。


1人目は、私と同世代の男性。

病状がよくないことは、彼もご家族も十分理解していました。
彼は、よく写真やテレビ電話で産まれたばかりの息子を見せてくれました。
こんな年齢で、こんな状況で、病気になるなんて本当に無念だったと思います。
ですが、彼はいつもとても礼儀正しく、笑顔でお話をしてくれました。

私ならこんなふうに振舞えないんじゃないかな、、、といつも尊敬の気持ちを抱いていました。

彼はいつも食堂にいて、家族や親せき、他の患者さんともよくお話をされていました。日中ベッドに寝ていることはほとんどなかったと思います。
海外出身で日本語はそこまで流暢ではなかったけれども、とても人懐っこく魅力的だったので自然に打ち解けていました。
親戚も多く、お正月には面会のできる食堂でごちそうを広げ宴会をしていて、びっくりしました。(同僚と相談し、他の患者さんは殆ど一時退院していたのでまぁいっか、と見ないふりをしました。)

結局彼は亡くなってしまったのですが、本当に毎日穏やかな表情で闘病されていたことが印象的でした。
お看取りをした家族も、うろたえたり泣きさけんだり、といった感じではなく。
あぁやっと楽になれたね、本当に頑張った、お疲れ様!!!という感じで。
この表現が適切ではないかもしれませんが、なんというか、こんなに若い方でも、ご家族はこんなに爽やかに見送るんだなー!と思いました。

私なりの解釈ですが、ご家族は彼が大好きな人々に囲まれ、最期の瞬間まで幸せであったこと、亡くなった後もずーっと繋がっていて、心の中に存在し続けていくことを確信しているんじゃないかと思います。
そして同時に、彼自身も同じ気持ちだと思うのです。

私もそういう風に生きて、そんな最期を迎えたい。
家族にもそんな気持ちで、爽やかに見送ってもらえると嬉しい。そして私がいなくなったあとも、毎日元気に楽しんでほしい。

これが、彼が私に気づかせてくれたことです。

またいつか天国で再開できたら、美味しいよと教えてくれたロバの肉、一緒に食べよう!!




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